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歯科医院で本当に必要な感染防止対策とは?田所歯科医院が徹底している安全への取り組み

  • 執筆者の写真: 田所歯科医院 院長
    田所歯科医院 院長
  • 12月10日
  • 読了時間: 5分

 

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医療機関にとって「感染防止対策」は欠かせない基本であり、特に歯科医院では治療中に水や唾液、微細な粉塵が飛散しやすいため、他の医療分野以上に高いレベルの対策が求められます。近年は新型コロナウイルスやインフルエンザの流行を背景に、患者さんが感染対策を重視する傾向も強まり、「本当に安全な歯科医院なのか」という視点で医院を選ぶ方も増えてきました。

田所歯科医院では、“患者さんが安心して治療を受けられる環境を整えること”を最優先に考え、徹底した感染防止対策を行っています。


■ 歯科医院で感染対策が特に重要とされる理由

歯科治療では、虫歯の処置や歯周病治療、歯石除去などの際に、タービンや超音波スケーラーと呼ばれる器具を多く使用します。これらの器具は高速回転や振動によって水しぶきを発生させ、目に見えない細かな飛沫が空気中に拡散します。この飛沫には細菌やウイルスが含まれていることがあり、適切な対策を行わないと感染リスクが高まります。

さらに、歯科医院では患者さんの口の中に直接触れる器具を使用するため、器具の消毒・滅菌の質が患者さんの安全に直結します。つまり、感染対策は「医院の姿勢」が最も表れやすい領域と言えます。


■ 田所歯科医院が徹底している感染防止対策

① 田所歯科医院では、治療器具の滅菌に オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器) を使用しています。

これは医療現場で最も信頼性の高い滅菌方法で、約135℃の高温・高圧の蒸気により、細菌・ウイルス・芽胞菌などを完全に死滅させることができます。

滅菌工程は以下のとおりです。

  1. 洗浄 — 血液や唾液などの汚れを徹底的に落とす

  2. 乾燥 — 水分を取り除き、滅菌の効果を高める

  3. オートクレーブ滅菌 — 高圧蒸気で細菌・ウイルスを完全に除去

  4. 滅菌パック保存 — 使用直前まで清潔な状態を保つ

院内感染を防ぐための基本として、今後も万全の体制で安全対策を行ってまいります。

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② 器具は患者さんごとに完全個別滅菌

治療に使用する器具は、滅菌パックに入れて滅菌し、患者さんごとに清潔なものを使用しています。

滅菌パックのまま保管し、患者さんの治療直前に目の前で開封することで、“清潔な器具を使っていることが目で見て分かる”安心感にもつながります。

③ タービン・ハンドピースも患者ごとに滅菌

近年、厚生労働省が指針として示したこともあり注目されているのが、タービン(歯を削る器械)の個別滅菌です。

タービンは内部が空洞になっており、使用中に血液や唾液が逆流することがあります。そのため、表面だけ消毒しても内部に汚れが残る可能性があります。

田所歯科医院では、タービン・コントラなどのハンドピース類もすべて患者さんごとにオートクレーブによる滅菌を徹底し、滅菌パックに入れた清潔な状態で保管しています。それを患者さんの目の前で開封します。

これは、患者さんの安全に直結する最重要ポイントのひとつです。

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④ ディスポーザブル(使い捨て)製品の積極的使用

感染リスクを可能な限りゼロに近づけるため、当院では以下のような使い捨て製品を使用しています。

  • コップ

  • エプロン

  • グローブ

  • 注射針

  • 麻酔カートリッジ

田所歯科医院では、患者さんの安心を最優先にし、ディスポーザブル製品を積極採用しています。

グローブはもちろん患者さんごとに新しいものと交換します。

⑤ 治療ごとのチェア周りの徹底消毒

診療台(チェア)の周りは、多くの人が触れる場所でもあり、飛沫の影響も受けやすいエリアです。当院では治療が終わるたびに、

  • テーブル

  • アームレスト

  • 操作パネル

  • うがいの周り

  • ライトの取っ手

などをアルコール系薬剤で丁寧に消毒しています。

次の患者さんが座ったときに“清潔さを見て感じられる状態”を保つことが、感染防止の基本です。

⑥ 空気清浄・換気システムの強化

飛沫感染・空気感染のリスクを軽減するため、田所歯科医院では医療用空気清浄機を導入し、常に院内の空気をクリーンな状態に保っています。

また、定期的な換気を徹底することで、ウイルスが滞在しにくい環境を作っています。

⑦ スタッフの衛生管理と教育

感染対策は設備だけではなく、“人の行動”にも左右されます。そのため当院では、

  • 正しい手指消毒の徹底

  • グローブ交換のタイミングの統一

  • 器具の取り扱い基準のマニュアル化

  • 定期的なスタッフ研修

などを通じて、スタッフ全員が同じ基準で行動できるよう教育を行っています。

医療安全講習会や江戸川歯科医師会の研修へ積極的に参加し、常に最新の知識をアップデートすることも重要な取り組みの一つです。


■ 感染対策は“患者さんへの思いやり”の象徴

感染防止対策は、患者さんにとって「見えにくい部分」です。だからこそ、医院の理念や姿勢が強く反映される領域でもあります。

田所歯科医院では、「自分の家族に安心して治療を受けさせられるレベルであること」を基準にしています。


■ まとめ:安心して通える歯科医院であるために

感染防止対策は、一度整えれば終わりではなく、継続した取り組みが必要です。田所歯科医院では、設備の導入・更新、スタッフ教育、消毒・滅菌の徹底を息長く続けることで、患者さんが“いつ来ても安心できる歯科医院”を目指しています。

見えない部分にこそ誠実さは宿ります。これからも地域の皆さまが安心して通える環境づくりを大切にし、安全で信頼できる医療を提供し続けてまいります。



 
 
 

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